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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第25章 指輪と水晶


「無理?...それだといつまでもまた同じことを繰り返すだろうな。
いいかね?これはわしの憶測だから信じなくていい。
だが、君らはこのまま永遠とそれを繰り返すことになるだろう。前世の記憶なく。」

辺りは随分と暗くなり、全ての街灯がつき始め、周りから人がいなくなっていた。
鳥の鳴き声と、湖の音が静かに聞こえる。


「もしも...今世を生きる目の前の君たちがこの繰り返しを終わりにできたのなら、今度こそ来世では最期まで2人で幸せに生きれるかもしれんな。」


ルーナの持つ絵が風でたなびいた。
ダリがそれに視線を落としながら静かに呟いた。


「そしたら来世の君らはもしかすると...今世の記憶を継承してたりしてな...だとしたら非常に面白い。わしもいるかのぅ。会ったらまた絵を描いてもいいか?ひっひっひひひ」


楽しそうに笑いながらダリはゆっくりと離れた。


「あっ!待ってくださいダリさん。この絵は...頂いてしまってもいいのですか?」

「んなもの、わしが持ってても仕方ないじゃろう。」

それからな...
と言ってダリは向き直って険しい顔で言った。

「今日話したことは全て信じなくていい。忘れてもいいぞ。赤の他人に突然こんなことをペラペラ喋られて、信じる奴は異常者じゃ。...あ、わしもか...ヒヒヒヒヒヒ」

不気味な笑い声はいつの間にか鼻歌になり、そしてどんどん遠のいていき最後には完全に聞こえなくなった。
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