Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第25章 指輪と水晶
「にしても久しぶりだな爺さん。元気だったか?」
リヴァイが話を逸らすように言うと、ダリは元気を見せつけるように拳を心臓に当てて笑みを浮かべた。
「まあな。そういえば...わしが描いたあの絵の中の兵士はみんなまだ達者に生きとるか?」
なわけねぇだろ。と思いながらリヴァイが少々言葉を選んでいると、隣からルーナが明るい声を出した。
「はい!もちろんです!」
明るく微笑むルーナにリヴァイは少し焦ったが、まぁそういうことにしておけば問題ないかと思い押し黙った。
「ほう。それはよかった。ところで・・・」
ダリは突然真剣な顔をしたかと思えば眼鏡を僅かにずらした。
「...?」
2人の訝しげな表情がレンズに映る。
「今日わしは確信したことがある。あんたたちのことについて」
「...え?私たちのこと...ですか?」
突然何を言い出すんだろう?
まさか勝手に結婚の儀式をしていたことがバレバレだった...とか?
などとルーナはいろいろ思考を巡らせて緊張感を感じた。
「信じるか信じないかは君ら次第だがな...聞くかい?」
不気味に口角を上げたダリが、向こうのベンチを指さした。