Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第25章 指輪と水晶
「正式じゃなくても、誰かに認めてもらわなくても、それでもいいよね。私たちだけがこうして誓い合ったならさ。勝手に夫婦ってことにしちゃっても。」
ルーナが耳元でクスリと笑った。
「あぁ。そうだな。お前はこれから俺の妻ってわけか」
嬉しい。素直にそう思えた。
正式じゃなくても、愛してやまない女が自分の妻として認めてくれたことが本気で嬉しかった。
そして、自分を選んでくれたことを絶対に後悔させたくない。そう思った。
夫婦ごっこでいいから一生涯愛すると...そう心から誓った。
どのくらいそうして抱き合っていただろうか。
もう夕陽は沈み、傍から見たら完全に異様な男女に思われただろう。
幸いこの湖沿いには人が通っておらず、終始静かだった。
ように感じていただけで、自分たちが気付いてなかっただけかもしれない。
2人は完全に自分たちだけの世界に入っていたことに気が付き、どちらともなく身体を離し、恥ずかしそうにおもむろに立ち上がった。
「やべぇ。正気に戻った」
「私も...。誰も見てないよね?」
2人は顔を赤らめて目を泳がせた。
そのときだった。