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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第25章 指輪と水晶


「・・・俺にはよく分からねぇ...これで合ってんのか?」

リヴァイはプロポーズなんて想像したこともなかった上にその単語すら口に出したことがなかったので不安と戸惑いで抱き合ったままルーナの耳元で囁いた。


「うん。うん。私今すっごく幸せ...」

ルーナは今まで生きてきた中で1番の幸せを噛み締めていた。
プロポーズも結婚も、正直考えたことはなかったし、したいと思ったこともなかった。
兵士として生きて兵士として死ぬ。
自分だけ幸せになるべきではないし、誰かを幸せにすることもできないと。
けれど、リヴァイと出会ってからはいつか何かをきっかけにこんな未来が来てもいいななんて思っていた。
正式じゃなくていい。むしろ今の自分たちにはそれは不可能に近い。
だから"夫婦ごっこ"でいい。

きっと短いであろう自分の人生の中でそのくらいのことは赦されるだろうと思った。
そしてこうなることを待ち望んでいた自分にも今日気付いた。


「ルーナ...プロポーズ受けたからには一生俺の隣にいろよ」


「うん。リヴァイ...愛してる」

「俺もだルーナ...ずっとお前を愛してる」


2人は膝をついたまま、どちらともなくキスをした。
それは、互いの誓いと強い意志を真剣に示すようなフレンチなキスだった。
そしてまた強く抱き締め合う。

今だけは、完全に世界に2人だけしかいない。



リヴァイは予想外すぎる展開にかなり驚いていたが、それでもやっぱり嬉しかった。
最愛の女と結ばれるのが嬉しくないわけがない。
まさか自分にこんな未来が来るとは思ってもみなかった。
そもそも地下街生まれのゴロツキで、ルーナたちに兵士として入団させられ、大切な者たちがほとんど死んでいき、こんないつまでも異常すぎる自分の人生に結婚などというものなど訪れるわけが無いと思っていた。
無縁な上に自分には似合わなすぎて口に出したことも考えたこともなかった。
それにルーナでさえ自分とのそんな未来なんて想像さえしていないし求めてないだろうと思っていたのだ。
しかしまさかルーナの方からあんなことを言われ、プロポーズまでしようとしてきたのでさすがに本気で焦った。
それは男がするのが普通だろう?そのくらい俺だって知ってる。
女にさせたなんて知れたら格好がつかなすぎる。どころか自分にとって一生の恥だと。

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