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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第25章 指輪と水晶


リヴァイは、隣で水晶に触れているルーナがジッと動かないことに疑問を感じもう1つの水晶を手に取ろうと、そっと掴んだ瞬間だった。


突然異空間に飛ばされたかのように意識が吸い込まれた。

そこではなぜか、自分は綺麗な河原で手を洗っていた。
川のせせらぎと周りのたくさんの木々の揺れる音が心地よい。
なぜこんな所で手を洗っているのだろう?
そんな疑問を抱きながらその手を覗くと、水面に顔が映った。

全く知らない幼い男の子の顔だ。
しかし、意識は自分である。
訝しげに顔を歪めると、水面の顔も歪んだ。

すると隣にふわっと何かが触れてきた。
幼い女の子が自分の隣に腰を下ろしたのだと理解した。

水面に浮かぶ2つの顔はそっくりだった。
女の子は水の中に手を入れ、そっと自分の手を握り優しく微笑んだ。




瞬間、ぶわっと現実に戻された。


なんだ...今のは...


リヴァイが隣を見ると、驚いたような顔をしたルーナと目が合い、そして目の前には目を丸くしているアンナが2人を交互に見ていた。


「・・・大丈夫?2人とも...。
実はこの水晶って、ある条件を持った2人が揃うと不思議なものが見えるらしいよ。仕入先の人が言ってて、雇ってた子が私と試したいって言って仕入れてきちゃったんだけど、その子と私じゃ何も起きなくてね。だから条件ってのがなんなのかは分からないんだけど...」


「わけわかんねぇもんが見えた...」

突然リヴァイが小さく呟いた。

「え?本当ですか?」

「わっ私もっ...なにか...見えた...」

「えぇっ?!」

アンナはただのまがい物を掴まされただけだと思っていたので心底驚いた。

そしてアンナが言う金額より多めの金をリヴァイが無理やり押し付け、ルーナとアンナが別れの抱擁をし、店を後にした。
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