Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「大丈夫なのリヴァイ...だいぶ痛むんじゃ...」
「俺が言いたいことはそんな事じゃねぇ。これほどまでにルーナが苦しんでるってことだ。この時のルーナは...まるで人が変わったようになってた...」
「でも・・・君のことも心配だよ...だって...」
ハンジはリヴァイの過呼吸を思い出した。
ルーナのことももちろん心配だが、どちらかというとハンジはリヴァイの方が心配だった。
ルーナが苦しむ度にそれ以上にリヴァイが苦しんでいるのだともう気付いていた。
「俺は別に平気だ。どんなにルーナに痛めつけられようとこんなもんどうってことねぇよ。てめぇもそうだろエルヴィン。可愛い妹に付けられた傷は痛くも痒くもねぇんだろ?それと一緒だ。」
エルヴィンは自分の発言を回想し、そして俯いたまま頷いた。
だが当然真剣に困惑していた。
このままではルーナどころか、全てを託しているリヴァイさえも危険だと。
「ルーナの人間らしい部分の証だろ...これは。」
そう言ってリヴァイは仏頂面のまま服を着ると、ドカッとソファーに腰かけ紅茶を啜った。
「お前はまたそんなことがあっても耐えるつもりなのか、リヴァイ」
「当然だ。俺はあいつの全てを受け止める。それが俺の役目だ。」
真剣な顔で強く言い放つリヴァイに、エルヴィンもハンジも、もう何を言っても無駄だと思った。
「ならもう1つ役目を引き受けてくれるか?なるべく時間を作ってルーナの気が休まる所へ連れ出してくれ。あまりルーナが兵舎にいすぎてはいろいろな意味で危険だ。」
いつまたあの時のルーナが出てきて、真実を上手く隠し通せるかもわからない。
どんな風に暴れたり誰を傷付けるかもわからない。
それは兵舎に身を置く時間が長ければ長いほど危うくなる。
それに...
リヴァイにもルーナとの休息の時間が必要だと思った。