Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「それはもう本当に限界が近いのだということを身体が信号として送ってきているのでしょうね。自分を傷つけてしまう自傷行為もエスカレートしかねない。自我を失っていたら...最悪自死を」
「それだけはダメです!!どうにかしてください!!!」
ハンジは慌てて立ち上がった。
息を荒くして顔を強ばらせ、医者を凝視している。
リヴァイは目を瞑って壁によりかかったまま俯いている。
「...睡眠注射薬を出しておきます。いざとなったらこれを。...それと精神安定剤も出しておきますが、これは治すための薬ではないので普段のルーナさんにはいらないかと。」
そう言って医者は冷静な顔で箱を差し出した。
「それから、彼女にはできる限り心が休まる生活をさせてあげてほしい。彼女が好きだった場所に行くとか、新鮮な気持ちになれることをさせるとか...まぁ...調査兵ならばなかなか難しいかもしれませんが...」
「わかりました。なるべくそう努力します。」
ハンジは強く真剣に言った。
「...あいつは...治るのか?」
リヴァイが初めて声に出した。
「それは環境によります。すぐに症状が落ち着くこともあれば、一生治らないことだってある。なんとも言えませんね...」
それを聞いてリヴァイとハンジは顔を苦くした。
「くそ.....全ては俺たちにかかってるってことか...」
「...エルヴィンと相談しよう」
2人の掠れた小さな声だけが部屋に残った。