Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「どういうことだ...これ...」
リヴァイは浴槽に入れられる数々のハーブを見て唖然とした。
「実は...あの人...サラさんがくれたの」
「...は?サラ?だって?」
ルーナは昨日の昼間、サラに声を掛けられた。
ドキリとして一瞬固まったが、そんなルーナにサラは少し顔を赤らめて大量のハーブを差し出してきた。
「ごめんなさい、私...あの日の夜、リヴァイ兵長の部屋の前であなたが落として行ったラベンダー...貰っちゃったんです...」
あぁ。と今更になって思いだす。
だからあのあとラベンダーが跡形もなく消えていたのか...と。
てっきり誰かに捨てられたのだとばかり思っていたのだ。
「そ...うだったの。それでわざわざこんなに?」
「はい。受け取ってください。お風呂に入れればあなたの傷も癒されるかなって...」
自分の傷のことを知っている?!
少し複雑げに表情を歪めるルーナの手にハーブの入った紙袋を押し付けるサラ。
「あのラベンダーもお風呂に入れていたんですよね?ルーナさんからはいつもラベンダーの香りがしてましたから」
確かにシンと付き合っている時なんて得にしょっちゅうラベンダー風呂に入っていた。
この子はなんだか怖いくらいあざといな...そんなふうに思って苦笑いを浮かべる。
「ありがとう...こんなにいいのかな」
「はい!早く傷治してくださいね。リヴァイ兵長とてもとても心配されてましたよ...あなたを医務室に運んだ時もものすごく焦ってて泣きそうな顔で...」
ルーナはそんなリヴァイを想像して胸が締め付けられるように痛くなって顔を歪めた。
「ごめんなさい...あなたにも迷惑かけたんだ。」
「私はただ着替えをお手伝いしただけなので。あと...謝らなくてはいけないのは私の方ですよ」
「・・・」
サラは下唇を噛み締めて視線を ルーナの持つ紙袋に落とした。