Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「ねぇ、エルヴィン、どうするの?このままルーナを繋げておくわけには...いかないでしょ?...それに...」
ハンジは、ソファーに蹲っているリヴァイを見た。
あまりにも可哀想すぎて見ていられない。
「しかし、また暴れでもされたら今度こそ何をしでかすかわからない。これ以上傷を作らせるくらいならここに繋いでおくしかないだろう。」
ハンジは目を瞑って考えた。
確かにエルヴィンの言う通りだ。
自分たちも常にルーナのそばにいられるわけではない。
何をしでかすかわからない、いつ正気じゃなくなるかわからないルーナを一人でここに繋いで、交代で誰かが食事や着替えの補助をする...
だが、これじゃあまりにもルーナも、そしてリヴァイも辛すぎるだろう。
どうしたらいいんだ...
このままだとリヴァイまでも正気じゃ居られなくなるかもしれない...
ハンジは神妙な面持ちで口を開いた。
「私は思うんだけど...もしもルーナがまたそんなことを言い出したら、その通りに振る舞うことにした方がいいんじゃないか?
ナナバたちが生きていると思い込ませるんだ。真実を言ってまたこの現状が繰り返されることになるのなら...」
「・・・だがそれはすぐにバレるぞ」
エルヴィンはため息を吐きながら言った。
「バレないようにするんだよ!だって考えてもみてよ。私たちが真実を言う度にルーナは...何度も何度もこうして辛い現実を叩きつけられることになる。その度に心も体も傷ついていく...何度もそれを繰り返したらどうなる?...ルーナの精神は...今度こそ壊れてしまう...確実に。」
エルヴィンとリヴァイは一瞬息が止まった気がした。
ハンジの言う通りかもしれない...
こうして何度もルーナに事実を叩きつければ、その度にルーナは凄まじい衝撃を受け壊れかけていく。
ならば、本当にもうこれしか手段はないかもしれない。