Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
次の日のルーナはまだ左腕を思うようには動かせないが、なんとか日常生活は送れていた。
エルヴィンやリヴァイの執筆作業を手伝ったり、紅茶を入れてくれたりも、少し時間はかかってもいつも通りにこなしてくれた。
「リヴァイ・・・その...ごめんね本当に...」
ルーナは今朝、隣で椅子に眠っているリヴァイの口から血が流れていることに発狂し、まだそのことを気にしているようだった。
「言ったろう。お前の情熱的なキスならどんなのだって受け入れる」
「何言ってるの!ふざけないでよ。私がリヴァイの舌を血が流れるくらい噛んでたなんてっ...」
ルーナは顔を歪めてリヴァイの口元を見た。
「ふっ...気にするな。」
「そんなことできない!もうキスは禁止する!」
「あぁ?何言ってる。それは俺が認めん」
リヴァイは顔を険しくし、荒々しくルーナの唇を奪った。
「ーっ!やっ!だめっ...んんっ...ふ...ん...」
逸らそうとするルーナの顔を両手で抑え、口内を蹂躙した。
徐々にルーナの力も抜け、戸惑うように舌を動かしている。
「どうだ。これでも禁止できそうか?」
意地の悪い目線を送ると、ルーナは頬を赤らめて俯いた。
「でもっ...痛むでしょ...」
「だから痛くないと言っただろ。何度も言わせるな。粘膜の治りなんか早い。」
「・・・」
今は痛くなくても、確かにあのキスをしている時は痛かった。
けれど、ルーナの痛みはこんなものの比じゃない。
もっともっと自分に痛みを分けてほしいと思った。
これでほんの少しでもルーナの傷を癒せるのなら、と。
全ての怒りや悲しみ、悔しさややるせなさを自分に全力でぶつけてほしいと思った。
ルーナのそれなら、どんなものでも耐えられる自信がある。
俺を殺そうとするくらいに全力でかかってこい。
そう本気で思えるくらいに。