Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「リヴァイ。お前は誰の命よりも価値がある。人類最強の戦力であり、最も生存率が高い。私とルーナの夢、人類の勝利、全てはお前が生きて戦い続けることにかかっているといっても過言ではない。わかるだろう?」
「・・・わかってたまるか...そんなこと...」
聞こえるか聞こえないかと言うほど小さな掠れた声が聞こえる。
いつの間にかもう外は随分暗くなっていた。
ハンジがゆっくりとランプに火を灯す。
「ルーナの命よりもお前の命を優先する。お前もいざとなったらルーナの命を切り捨てなくてはならない。お前の恋情など関係ない。これは命令だ。」
そう力強く言うエルヴィンの顔は、ランプに照らされ燃えるような炎を瞳に宿していた。
誰の意見も意に介さない断固として揺るがない強い決意と覚悟がそこにはあった。
確かに、最もらしいことを言われたとリヴァイは思った。
しかし1番愛する女の命よりも自分の命を優先することなど絶対に無理だとも思った。
それだけ自分はこの女を愛している。
ならば自分もルーナも何があっても生き残らなくてはならない。
どんな状態でもルーナが戦い続けなくてはならないのなら...
それしか選択肢はない。
絶対にルーナを生かす。
そして自分も生きる。
最期の瞬間まで一緒に。
リヴァイの瞳もまた、揺るがない強い決意と覚悟に満ちていた。