Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「見ての通り重症だ。早くしねぇと...」
医務室について2人は急いで止血と着替えをさせた。
ゆったりとした患者用の衣服に着替えさせる時もリヴァイはルーナの裸を見たところで全く何も感じない。
汗をかき、未だ息を切らしながら焦った表情で手早く処置していくリヴァイを見ながら、サラはこの人がルーナをどれほど想っているのかということが痛いほど伝わり、胸を鷲掴みにされた気分だった。
しかも、ルーナの服を脱がせた時から見える、
数え切れないほどの体中の鬱血痕……
紛れもなく、これらは目の前のリヴァイ兵長がつけたものだろう。
サラは複雑な気分になりながら
なるべくそれらを見ないように邪念を消した。
しかし、この状況は一体どうしたというのだろう?
包帯から血が滲み出ている腕を枕元に上げさせられて眠っているルーナを見て、サラはさすがに聞かずにはいられなかった。
「リヴァイ兵長...なにがあったんですか?」
リヴァイはルーナの顔についた血を拭うと、荒い息を長く吐きながら椅子にドカッと腰を下ろした。
「正直・・・俺にもわからねぇ...」
「え?」
その時ドドドドドと騒がしい足音がしたかと思えば突然ハンジが入ってきた。
「リヴァイ!!!なにがあった?!?!兵舎中が騒いでるぞ!!君とルーナが血塗れで追いかけっこしてたって!!そこらじゅうに血がついてるし!!!」
「静かにしろクソメガネ。一旦落ち着け」
「落ち着いてられるかよ!」
ハンジは急いでルーナに駆け寄り、顔面蒼白にした。
「お、おい...ルーナ...どういうこと」
「あの...それでは私は失礼しますね。」
サラは自分がいては邪魔だと思い、踵を返した。
「助かった、サラ。」
「はい。また何かあれば。」
頭を抱えているリヴァイを一瞥すると医務室を出ていった。