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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第24章 解離■


すると突然視界に火花が飛び散ってきたかと思えばくらりと頭が回らなくなり、全身の力が抜けていった。
そしてみるみる暗闇へと引きづり込まれていく感覚がし意識を手放した。


走っている最中に躓いて転んだのだと誰もが思ったが、うつ伏せのまま動かないのでさすがに誰もが異変を感じ取りルーナに駆け寄った。


リヴァイが急いでルーナを抱き上げると、周りの兵士が顔を強ばらせながら口々に言った。

「リヴァイ兵長っ...一体なにがあったんです?」
「なぜこんなことに?この傷は?」
「お二人共血が凄いですっ!!!」


「お前ら、悪いが血がついてる兵舎中を掃除してくれ。俺は医務室にこいつを運ぶから、医者とハンジかエルヴィンを呼んできてくれ。」


「かしこまりました!」


ルーナを抱えて足早に廊下を歩いている時も、すれ違う兵士たちは「ひっ!」と言いながらリヴァイを避けて行った。
それもそのはずで、リヴァイは禍々しいオーラと形相をしているしその顔や服には血が飛び散っている。
抱えているのも血塗れの青白い顔をしたルーナだ。


「リヴァイ兵長!どうしたんですか?私もなにかお手伝いします!」

突然駆け寄ってきてそう言った人物を見て、リヴァイは目を見開く。

サラだった。

あれからサラを見かけることはあっても何事も無かったかのように普通だったので下手につつくのも危険だと思い放っておいたのだ。

しかし今こうしてまた顔を合わせることとなった。

冷や汗をかいて心配そうな表情でルーナとリヴァイを交互に見つめている。
ただならぬ事態を瞬時に把握し、私情は一切挟んでいない、兵士としてのきちんとした佇まいに見えたリヴァイは足早なまま口を開いた。

「悪いが、医者が来るまでに俺が止血するから、こいつの着替えとかを手伝ってくれねぇか?」

「わかりました!」


常に医者が常駐している訳ではなく、応急処置などはいつもルーナが担当している。
その本人が今この状況なので、とにかく自分一人より他に人手がいた方がいい。
それが女性なら尚のこと助かる。他の男には絶対にルーナに触れさせたくないし肌を見せたくもない。
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