Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
「う...うそ.....え?...」
顔を強ばらせ頭を抱え出すルーナの手を取りソファーへ座らせる。
リヴァイも隣に腰を下ろし、顔を覗き込んだ。
「最近確かに親しい奴らがたくさん死んだし、その上多忙でお前が混乱しちまうのも無理はない...」
静かに囁いて肩を抱いた。
しかしその手を振り払い唇をわなわなと震わせるルーナ。
「どういうこと?!他に誰が死んだって言うの?!」
「っ!?...本当に全部忘れちまったのか?...俺の班員だって全滅したし...あのロン毛...シンだってこないだお前を庇って死んだし...二ファとかほかの部下たちも... ミケとナナバの班員も皆殺られた、あと」
「もういい!!!これは...夢だ...私きっと今夢の中にいる...」
震える掠れた声でそう言ったかと思えば頭を両手で叩き始めた。
「よせルーナっ。夢じゃない。現実だ。」
リヴァイはルーナをぎゅっと抱き締めた。
「やっ、そんなことより私を一発殴って!目覚めるかもしれないから!」
腕の中で暴れながら叫ぶルーナを、逃すまいと更に腕の力を強くするリヴァイ。
「そんなことできるわけないだろう!現実から目を背けるな!...どうしちまったんだよ...正気に戻れっ!」
「やぁあ!!早く私を殴って!」
「くっ.....おいっルーナ!」
暴れるルーナの力が想像以上に強く、リヴァイは顔を顰める。
するとルーナは信じられないものを取り出した。
リヴァイは瞬時に抱き締めていた腕を離し、ルーナからそれを奪い取ろうとしたその時だった。
目の前に勢いよく血が飛び散り、プシャッとリヴァイの顔にかかる。
全てが一瞬のことすぎてリヴァイまで幻覚を見ているのではないかと錯覚してしまったほど、信じがたい光景だった。