Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第24章 解離■
2日後のことだった。
それはルーナの一言から始まった。
「ねぇリヴァイ、ナナバとミケを知らない?」
「・・・は?」
突然部屋に入ってくるやいなや、冗談にしてはキツすぎる事を言われ、唖然とする。
「どこにもいないの。昨日もいなかったし。も〜2人ともどこ行っちゃったんだろ〜」
こいつは何言ってやがる。
ふざけてるのか?
リヴァイは初め聞き間違いなのかと思ったのだが、目の前のルーナがあまりにも真剣に2人を心配している様子で何度もその名を口にするので目を見開いて固まった。
「・・・おい、ルーナ...」
「へ?」
「お前・・・どこかに頭でも打ったか?」
「なに?いきなり。打ってないよ?」
「・・・」
頭を打ってないのが本当だとすると、この状況はなんだ?
こんな悪ふざけをルーナがするとは思えない。
「うーん、とりあえずエルヴィンにも聞いてこよ。任務か何かに出してるのかもしれないしっ」
「待てルーナ。」
「え、なに?何かわかった?」
希望に満ちたような顔を向けてくるルーナに、リヴァイは一瞬怯んだが、両肩に手を置いて真っ直ぐ見つめた。
「忘れちまったのかなんなのか知らねぇが、いいか?よく聞けよ?
あの二人はとっくに死んでる。一緒に墓参りも行ったばかりだろう」
「っ!?...な、何言ってるの?さすがにリヴァイ、その冗談は笑えないし、やめた方がいいよ?」
苦笑いしてリヴァイの手をどけようとするルーナ。
・・・こいつ
本当に何考えてやがる...
「ふざけてるのはてめぇの方だろう。ショックで頭でもイカレたか?だがこれは事実だ。冷静になれ。」
「・・・え・・・」
みるみるうちにルーナの顔が強ばっていく。
やはり本気で言っていたのか?
リヴァイの顔も歪んでいった。