Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第23章 叫び■
...あれ?リヴァイ...なにか怒ってる?
自分を見下ろしてくるリヴァイは明らかに怒りともとれるような冷たい表情だ。
しかしその瞳の奥にはメラメラと燃える熱の篭った炎と、そして戸惑うような弱々しい小さな炎が見て取れた。
「リヴァイ...?ど、どうしたの?」
拘束されて動けないままのルーナは恐る恐る口だけ動かした。
「俺もお前に聞きてぇことがある」
「...うん。なに?」
「・・・」
「ど、どうしたの?...なにかあったの?」
「てめぇ...本当にわかんねぇのか?」
「え...?」
鋭い三白眼が更に細まり険しくなる。
こんなに怒っているリヴァイの顔を見るのは久しぶりだ。
自分がなにか怒らせるようなことをしたのだろうか?
シンとのことだろうか?
わからない。
「お前さっき...エルヴィンと抱き合ってただろう。」
「・・・え?」
ルーナは思考を巡らせた。
あ...
エルヴィンに膝枕をしていたところを見られていた?!
全然気が付かなかった...いつのまに?!
ルーナの顔がみるみる強ばり、戸惑い始めるのをリヴァイは見逃さなかった。
「おい、どういうことだ?答えろ。」
腹の底から憎悪を絞り出すような声でリヴァイは言った。
拘束する手首にギュッと力が入るのがわかりルーナは顔を歪める。
「え、えと...リヴァイあのねっ、あの...エルヴィンとはそういう変な関係じゃないよ?お互い下心とか絶対にありえない。リヴァイも知ってるでしょ?」
「だとしても関係ねぇ」
「...どういうこと?」
「そういうことをお前が他の男にしていた。それが問題なんだ」
膝枕...
確かにそんなことは普通の異性同士はやらない。
自分は子供の頃からエルヴィンとそうやってじゃれ合って来たから、全くなんとも思わずにしてしまった。
迂闊だった...
「ごめ...なさい...」
ルーナが本気で後悔し、反省の色を示した。