Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第23章 叫び■
いつまでたっても唇に何も触れないことに疑問を感じ、ゆっくり目を開けると、見開いた三白眼がルーナの唇を捉えたまま固まっている。
「・・・?リヴァイ?」
「悪ぃ...あいつに触れられた唇のままお前にキスはできねぇ。口をゆすいでくる」
「えぇっ...」
リヴァイはすくっと立ち上がると洗面所へ行ってしまった。
リヴァイが正直に全て話してくれたことは嬉しかった。
けれど、サラと体を重ねたという真実は当然ルーナにとってはかなりのショックであり、話された瞬間は頭がクラリとした。
だが自分だってシンとさんざん抱き合っていたのだ。
そのことはリヴァイだって知っているだろう。
自分には責める資格も傷つく資格もない。
どう考えてもお互い様だ。
ルーナが床に座ったまま、ボーッと考えていると、突然自分の体が浮き上がるのが分かった。
「ヒャッ!」
リヴァイがルーナを横向きに抱き上げ、ベッドに押し倒したのだ。
驚いて起き上がろうとするルーナにリヴァイが覆いかぶさった。
「リ...リヴァイ...待って...」
真剣な顔で見下ろしてくるいつもの冷徹な視線を、ルーナは顔を赤らめて逸らした。
「なんだ」
「まっ...まだお風呂に入っ...んん!!」
ルーナの言葉を最後まで聞かずにリヴァイが唇を押し付けてくる。
舌を入れてきたと思えば乱暴にルーナの口の中を蹂躙し、じゅるじゅると音を立てて吸い上げてきた。
「んんっ...ふぅ...ん!んぁ...」
息を吸う間もなく注ぎ込まれる熱と唾液にルーナは苦しくなってバンバンとリヴァイの胸板を叩くが、その手首は頭の上で一纏めに拘束されてしまった。
「んんっ...いやぁっ!...んっ...ふっ...ん!」
まるで生き物のように這いずり回るリヴァイの舌に、拒否しているはずの体が熱を帯び疼き始めるのがわかる。
逃れようにも強く押さえつけられていて身動きが全く取れない。
ようやくリヴァイの唇が離れた。
はぁはぁと肩で息をするルーナは泣きそうな顔で目をとろんと潤ませだらしなく半開きになった口からは唾液がてらてらと零れている。
リヴァイはこれでもかというほど情欲を煽り立ててくるその光景を見下ろしながら、グッと堪えてルーナを睨みつけた。