Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第23章 叫び■
「ルーナ...俺は前に、お前とシンに嫉妬してあいつを...サラを抱いたことが1度あった。言い寄ってきたのはあいつだが、言い訳はしたくねぇ。俺がどうしようもねぇ感情をあいつの身体にぶつけちまったんだ。全て俺が悪い。」
黙ったままのルーナの体が少しだけ震え出したのが分かった。
「あいつはその時、お前とのことで迷ってた俺に、お前の元へ行くように言ってくれたんだ...あいつのおかげで俺はお前が一番大切だって気付かされた。」
ルーナはゆっくりと僅かに顔を上げた。
目元だけを上げたので表情は見えない。
「・・・じゃあ...なんで...」
ルーナが震える掠れた声でようやくポツリと呟いた。
ジッと耳を済まさないと聞こえないほどの声だ。
「あいつがさっき、風呂上がりの俺のところに押しかけてきて、言ったんだ。二ファが死んだことによって自分の感情に素直になるべきだと思ったらしい。不意をつかれてキスされた。俺の不注意だ。悪かった。」
「・・・」
リヴァイは腰を下ろすと、目の前の小さな体を包むように脚を開いてルーナを挟み、両腕で抱き締めた。
「ルーナ...お前だけを愛してるんだ。信じてくれ。」
リヴァイが耳元で囁いた。
ルーナの耳に吐息がかかり、リヴァイが抱きしめる腕がギュッと強まった。
「...リヴァイ...ありがとう。話してくれて。」
気付くとルーナは顔を上げて眉をひそめ小さく笑っている。
リヴァイはたまらなくなってルーナの両頬を包み自分に向けた。
リヴァイの瞳には目の前の愛しくてたまらない大好きな女の寂しそうな顔が映る。
ルーナの瞳には切なそうに眉にシワを寄せ懇願するような色気を醸し出す愛する男の顔が映っている。
その美しい整った表情に、ルーナはドキリと鼓動が跳ね上がるのが分かった。
ゆっくりと、リヴァイの唇が自分の唇に近付いてくる。
ルーナは目を閉じて身を任せた。
しかし、触れるか触れないかの所でピタリと動きが止まった。