Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第23章 叫び■
ルーナは作業を手早く一段落させ、ん〜と背筋を伸ばしてから立ち上がった。
「エルヴィン!エルヴィン!」
パシパシとエルヴィンの頬を叩いた。
「・・・ん?」
うっすらと瞳が開き、エルヴィンのぼんやりとした視界に自分を見下ろすルーナの顔が映り出す。
「ここじゃなくて、しっかりベッドで寝よ?書類は少しは片付けておいたから」
エルヴィンはよろよろと起き上がった。
「いやぁ...どうやら熟睡してしまっていたようだ。夢すら見なかったよ。ルーナのおかげだ。ありがとう。」
「じゃあ私はもう行くね。いい?ちゃんとベッドで寝てよ?」
優しい声とは裏腹に、ピシャリと厳しい言葉を言い残し足早に出ていってしまった。
「ははっ...まるで母親のようだな」
エルヴィンは小さく呟き机の上を確認した。
綺麗に整理整頓され、左腕のみの自分のために作業がしやすいようにいろいろと工夫がされてあった。
敵わないな...
思わず顔を綻ばせ、目を細めるエルヴィン。
俺はやはり...お前がいないとダメなようだよ、ルーナ。
すまないな。
お前だけはこの悪魔にも手放せない。
エルヴィンは小さくため息をついた。