Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第23章 叫び■
「悪ぃ。...わかってくれ...」
しばしの沈黙が流れる。
サラは諦めたようにリヴァイの両手から手を離した。
リヴァイはその様子に力を抜いてため息をつこうとした時だった。
油断したリヴァイを見計らったかのようにサラが抱きついてきた。
そのヒヤッとした感覚に、自分が今上半身裸だったことに初めて気がつく。
「ーッ!お...」
そしてリヴァイを抱きしめていた腕は剥がれ、今度は両手で強くリヴァイの顔を包み噛み付くようなキスをしてくるサラ。
「んっ!...め...ろっ」
リヴァイがサラの肩に手を置き引き剥がそうとする。
バササササッッッッ
扉の方で物音がし、サラを引き剥がしてから視線を走らせる。
顔を強ばらせたルーナが口を開けたまま突っ立っていた。
手からこぼれ落ちたたくさんのラベンダーが床に転がっている。
「ルー...」
リヴァイの声も聞かずにルーナは一目散にその場から走り出してしまった。