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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第23章 叫び■


リヴァイは、せわしなかった今日一日のことについて思考を巡らせた。
書類を片付けようとペンを走らせるが頭が回らない。



大切な仲間や部下が死んでいくことはもちろんリヴァイにとっても残酷で辛いことだった。


自分が強いことは自覚している。
だからこそ、どのような状況でも自分が先導きって部下たちを守らなくてはならない。

しかし時には冷酷で残酷な判断をくださなくてはならないだろう。

それはより多くの人類と仲間を救うためでもあり、ルーナを守るためでもある。


そのためにはいくら悪魔と言われようとも拷問や人殺し、何だってやる。


そのとき本当は何を考えているのかなんてきっと誰にもわからないだろう。


自分の表情が変わりにくくて心底良かったと思っている。




今日の自分とサラとのことを、ルーナは何か思っただろうか?


説明する勇気はさすがになかった。


自分がルーナとシンに勝手に嫉妬して、ただその怒りと悲しみをサラの体にぶつけただなんてことは。


抱いてくれと言ってきたのはサラの方だが、断ろうと思えば断れていたはず。
それをただ自分のガキみたいな感情と愚かなプライドで欲望のまま発散してしまった。




"一番死なせたくない大切な人のそばに常にいなくちゃですよね"


サラの言った言葉に気付かされ、ルーナに再度愛を誓えたのは本当だ。
あの言葉に救われた。
自分をルーナの元へと行かせてくれたサラに救われた。


しかし今日のサラは「わからなくなった」と言っていた。


あれは何に対してなのだろう?



リヴァイは考えてもわからないと諦め、ため息ひとつ吐いてペンを置き、書類をもって団長室へ向かった。


奴はどうせまだ起きているだろう。
早めに作業を終わらせて俺ももう寝たい。

リヴァイは歩くスピードを早めた。
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