Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第23章 叫び■
ルーナがエルヴィンの椅子に座ろうと歩いて行った時だった。
エルヴィンの左手がルーナの腕を掴んでいた。
「・・・ん?どうかしたの?」
「いや。ちょっとの間でいい。隣に座ってくれないか」
「うん。いいけど。」
なにか大事な話でもあるのだろうかと思い、ゆっくりと隣に腰を下ろす。
エルヴィンの左腕が伸びてきて、ルーナの頬に手を添えてきた。
ルーナは促されるままエルヴィンの顔を見つめた。
とても寂しそうな辛そうな...なんとも言えない顔をしていて一気に心配になる。
「どうしたの?エルヴィン!ほんと大丈夫?!」
「君の膝を...少し借りてもいいか?」
「え?」
ポカンと口を開けているルーナの声も聞かずエルヴィンはルーナの膝に頭を置き、仰向けに寝転んだ。
本当に疲れているんだな...
そりゃそうだよね...
こんな状態になっても状況は変わらないどころかむしろどんどん忙しくなっている...
私も少しでもエルヴィンの力にならなくては...
ルーナは自分の膝の上で目を閉じているエルヴィンの顔を撫で、頭を撫でた。
「この上なく安心するよルーナ。」
目を閉じたままくすりと笑うエルヴィン。
「ふふっ...赤ちゃんみたい」
「やはり君といる時が俺は...一番安心するんだ。子供の頃から。」
そう言ってルーナの腰に左腕をまわし、抱きつくように顔を埋めた。