Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第1章 変革の一翼
「全員注目!!!!!」
集められた調査兵団は一斉にキース団長の元へ体を向け、規律を正した。
「今日から我々と共に戦う3人を紹介する!お前たち皆へ挨拶しろ」
「...リヴァイだ」
「イザベル・マグノリア!よろしく頼むぜ!」
「ファーラン・チャーチ...ですっ」
周りがザワザワし始める。
おい、なんだあいつら?
地下街のゴロツキ共らしいぞ?
上は何考えてる?あんな奴らが入ってなんの意味がある?
ふざけるなよ?あいつらみたいなクズどもと一緒にされるなど...
コソコソと聞こえる非難の声がルーナの耳にも入ってきた。
イザベルとファーランは吹っ切れたような顔をしてニタニタしているが、、
リヴァイは未だ不機嫌な顔をし、斜め下に視線を落としたままだ。
いろいろ大丈夫かな...
ルーナが顔に出ないように不安の言葉を呟いた。
その時、リヴァイと目が合った。
氷のように冷たいその瞳は、一瞬、僅かに細まり、そして逸れた。
「んねぇ!なんかすごいの入ってきたねぇ!ルーナもエルヴィンたちと一緒にとっ捕まえに行ってきたんでしょう?!」
解散後に兵舎へ向かって足早に歩いていたらハンジが後ろから両肩を掴んで話しかけてきた。
「ッー!あっうん。」
いきなり肩を掴まれて後ろに上半身が仰け反りそうになりながら、
苦笑いを浮かべハンジを見ると、まるで奇行種の巨人を見た時のように目を輝かせていた。
「は、ハンジ……元気だね相変わらず」
「はんっ、そりゃあもうっ!」
ふふんふふんっと好奇心が昇る熱に上機嫌なハンジを見ながら、
(ハンジはこれの真の目的を知らないもんね...)
溜息をつきながら自分の心中にある不安の種から気を逸らすように頭を振る。
なんだかもう何かを考えることも嫌になってきてしまう。
めんどくさい、
疲れた、
その言葉は今まで生きてきて1度も口に出したことは無い。
いつかこういった言葉を呟いてみたいと思うことがある。