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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第22章 新たな幕


「この訓練では巨人の模型や大砲などが使用されます。大変大掛かりなもので予想を超えることも起きるでしょう。ですがくれぐれもパニックにならず落ち着いて我々の指示に従ってください」


ルーナの声に、大勢の住民が文句を言い始めた。

それはそうだろう。
まだこんなに早朝なうえに突然避難訓練をさせられるわけだ。


「兵士さん、もう店の仕込みを始めんといかんから帰らせてもらうぞ」


「ダメです。今日は絶対に客が来ないので休みにしてください」

「なんじゃと小娘!」




ドドドドドド!!!!!



その時、大砲が鳴り響いた。


始まった...


ルーナは急いで住民を避難させていく。



しかしいつまでたっても大砲の音が鳴り止まない。


「きゃぁぁーー!!!」
「なんだあれは!!!!」
「逃げろーーー!!!!」


住民たちの叫び声の方向に目を走らせると、壁から見たこともないような姿の巨人が上半身を覗かせている。

顔がなく、皮膚が溶けている。



「な...なに...あれ...あんなの見たことない」


ルーナは急いで転んでいる子供を抱え、住民たちに声を上げながら走った。



「きっと第2作戦に移行した。エレン!お願い!」


ルーナが走りながら振り返ると、巨人化したエレンが火薬庫をロッド・レイス巨人目掛けて放り込んでいるところだった。


住民たちも振り返りながら目を強ばらせている。


「立ち止まらないで!こっちです!!!」


さすがにルーナの呼び掛けに従うしか無くなっていた。
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