• テキストサイズ

Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第21章 奈落


「ハンジ?!」

その時、茂みからハンジがマルロとヒッチと共に現れた。


ハンジが新聞記者やリーブス商会のフレーゲルなど数々の協力を得ることに成功し、エルヴィンたちのクーデターもあってか、調査兵団の冤罪は晴れたという事実を知らせに来てくれた。


「王都も行政区もザックレー総統が仮押さえ中だ。今のところ貴族たちの反乱は起きてない。我々は自由の身だ」


「ハンジ!!!」

「ルーナも無事でよかったよ!」

ルーナはハンジと抱き合い喜びを分かちあった。


「喜ぶのはまだ早い。エレンとヒストリアはまだ別の場所にいる。早いとこ見つけねぇとこの革命も頓挫しちまう」


リヴァイが鋭い目線を向けてきた。


「エレンとヒストリアの居場所は心当たりがある。どうやらこれに賭けるしかなさそうだね。この戦いはそこで終わりにしよう」


ハンジの導き出した場所に全員で赴くことになった。



「お前はエルヴィンの元へ行け」

突然リヴァイがルーナに言い放った。


「は?!何言ってるの?」

今日のリヴァイは何度もそんなことを言ってルーナだけ危険の及ばぬ場所に居させようとする。
納得できなかった。

「お前はその怪我じゃ無理だ」

「大丈夫だって言ってるでしょ!リヴァイずっとそんな調子でおかしいよ!」

「足でまといだと言ってるんだ」

リヴァイは眉に皺を寄せ、冷徹な眼光で見下ろしてきた。


そんな2人を真剣な顔で見つめながら、ハンジはゆっくりとルーナの肩に手を置いた。


「ルーナ。これから私たちが向かった先では対人立体起動を付けた敵も、もしかしたら巨人もいるかもしれない...何が待ち受けているかわからないんだ。怪我をしていたら一溜りもないかもしれない...分かるだろ?リヴァイの言いたいことも分かってやってくれ...」
/ 1213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp