Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第21章 奈落
「心当たりくらいあるだろう?思い出すまで頑張ろうか?まだ骨は何本もあることだしな」
リヴァイの冷徹な目が光り、男の腕を掴んだ。
随分と慣れた手つきだ。
リヴァイは拷問にも長けている。
サネスの拷問のときも、リヴァイとハンジに任せてしまった。
もうこれ以上自分だけ何もしないわけにはいかないのだ。
ルーナはそんなリヴァイを無表情で見つめた。
今の私はリヴァイと同じような目をしているだろうか?
「やめろ!お、お前たちは普通じゃないっ!」
「かもな」
そうだ。リヴァイだけじゃない。
私ももう随分前から普通じゃないんだ。
どれだけ人に恨まれようと憎まれようと蔑まれようと...
もう後戻りはできない。
限られた時間の中で一刻も早くエルヴィンと調査兵団を救い、人類を救わなくてはならない。
もう...迷わない。
ルーナは心に誓った。