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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第21章 奈落


ルーナはもう覚悟はできていた。

こんなところで迷うほど、決意は弱くはなかった。

そして二ファもシンも殺られてしまったのだ。

今なら人でもなんでも仇を打つ自信がある。



「兵長!来ました!右前方より複数!」


アルミンの声に、ルーナはカチャとブレードを持ち直し、迫り来る何人もの敵たちに交戦しようと体勢を変えた時だった。


「ルーナ!お前はその状態じゃ殺られるだけだ!俺のそばを離れるな!」


「そんな!」


「いいから言う通りにしろ!」


リヴァイはルーナの刃も奪うと、それも駆使して迫り来る敵たちを次々と殺していった。


目の前で呻き声をあげながら血飛沫をあげている人たち。


敵だけど、人間だ。


ただリヴァイに庇われている今のルーナには、リヴァイがどんな思いでどんな顔をして人を殺しているのかなんて確認することは出来ない。


リヴァイはかなりの数の人間を闇に葬ったあと、なんとか逃げ切り体制を整え直した。
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