Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第21章 奈落
「ルーナさん!何があったんですか?!」
アルミンたちが駆けつけてくる。
「話している暇はない!私は大丈夫だから!急いでエレンたちの馬車を!」
体の痛みなんて関係ない。
ここで私が動かないと取り返しのつかない事になる!
銃声の音が後方からして急いで空中で振り向いた。
「リヴァイ?!」
姿があることに安堵するが、その光景には目を見張った。
リヴァイが返り血を浴びながら次々と敵を切り刻み、血の着いた刃を逆手で振っていた。
ルーナだけではない。
その場にいる誰もが、目の前で人が人をこんなに殺しまくるところを初めて見て言葉を失っていた。
「お前ら!!一旦エレンとヒストリアを諦める!奴らは2人をエサに残存する調査兵を全員この場で殺すのが目的だ」
リヴァイが息を切らしながら追いついてきた。
「エレンとヒストリアはどうするつもりですか?!」
ミカサが納得いかない顔で叫ぶ。
「他の手を探すしかねぇだろ。それも俺たちがこの場を生き延びることができたらの話だ!敵を殺せる時は殺せ!分かったか?」
リヴァイのその言葉に、誰もが戸惑いの表情を見せた。