Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第21章 奈落
それからはその拠点でエレンの硬質化の実験を主に行い、ウォールマリア奪還作戦や今後の方針について話し合ったりした。
ハンジが報告してきたニック司祭が殺された件に関しても...
「ルーナさん大丈夫ですか?顔色悪いですよ?」
掃除をしていると、シンが心配そうな顔で尋ねてきた。
「あぁ、シン。ごめん大丈夫。短期間でいろんなことが起きすぎたから...さすがにちょっと考えすぎちゃってて...」
「わかります。僕もですよ。次々に仲間が死んでいく...」
シンは顔を歪めて悔しそうに俯いた。
「もう古参はほとんど残ってないもんね...でもシン、私たちは何がなんでも生き残ろう」
ルーナは自分を鼓舞するようにシンを励ますように強く言い放った。
「はい。僕はルーナさんやリヴァイ兵長をなるべくお守りできるように尽力していきます」
「私たちのことはいいの!自分の身を守ることに集中して!シンには必ず生き残っていてほしい」
シンは一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔になって頷いた。
ルーナが大好きだったあの笑顔で。
その笑顔をどうか絶やしてほしくはない。
この神様のような人をどうか最後まで生かしてほしい...
ルーナはそう祈らずにはいられなかった。