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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第21章 奈落


その時、ノックの音がし、ハンジとコニーが入ってきた。


「コニー。お疲れ様。身体は大丈夫?」
「ご苦労だったな、コニー。」

「...はい。」


ルーナとリヴァイの呼び掛けにもコニーは反応薄く顔面蒼白としている。



そのあとのハンジの言った報告は驚くべきものだった。


コニーの出身であるラガコ村の住民が未だ見つかっていないことと、壁内に出現して討伐された巨人の総数がラガコ村の住民の数と一致したということ。


「それって・・・」

ルーナは震える手を必死に抑えた。


「今回出現した巨人の正体はラガコ村の住民である可能性が高いってことだよ」



「つまり巨人の正体は人間であると。」

エルヴィンがハッキリと言い放った。



「じゃあ...なにか?俺が必死こいて削ぎまくってた肉は実は人の肉の一部で、俺は今まで人を殺して飛び回ってた...てのか?」

さすがのリヴァイも顔を歪めて俯いた。



しかし、エルヴィンだけは密かに笑っている。

ルーナはこの笑みの裏側にある意味を理解した。


夢にグンと近づけたからだ。


幼い頃からルーナと約束したあの夢だ。


けれどルーナはこのあまりにも喜べない状況に顔を歪めるしか無かった。


以前のルーナだったらもしかしたらエルヴィンと同じように笑みをうかべていたかもしれない。


けれど今のルーナには愛する人がいる。
目の前に。



この先が怖い...
怖くて怖くてたまらない...
私はいつの間にか、こんなに弱くなってしまっている...




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