Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
リヴァイがルーナの部屋へ戻った頃にはもう既に深夜を回りそうだった。
ルーナは複雑そうな顔でリヴァイを出迎えた。
リヴァイも複雑そうな顔をしている。
お互いの話がどんな風に落ち着いたのか純粋に気になるからだった。
「リヴァイ...大丈夫...だったの?」
「あぁ。こっちは問題なく終わった。そっちは?あのロン毛にピーピー泣き喚かれたりしなかったか?」
「されてないよっ。何も問題ない。」
ルーナは少し表情を崩して言った。
リヴァイの顔も安堵の表情に変わる。
ルーナはシンからもらったしおりをリヴァイに渡すと、
それをリヴァイは驚いた表情で見つめ、「あいつすげぇな」と一言言った。
「それよりルーナ、やっぱりあいつは全部知ってたぞ。」
「え?」
「アリアだ。あいつは初めから、俺とお前の関係も知ってたし、お前が俺とアリアの仲を知ってて親しくしてるってことも見抜いてた。要は全て初めからお見通しだったってことだ。」
ふぅ〜と長い溜息を吐いてリヴァイはルーナを見つめた。
「そうだったんだ。...やっぱりアリーさんはすごいね...」
ルーナは心底驚いた表情をしている。
「...あぁ。どうにも俺らはすごいヤツらと関わっちまってたらしい」
「ホントにそうだね。2人とも本当に...いろいろすごい...」
そのすごい2人に助けられ支えられ、ここまで辿り着いた。
どちらかが欠けていてもきっと無理だっただろう。
私たちはなにもできなかった。
ただあの2人がすごかった。
あの2人のおかげでここまでこれた。
ルーナとリヴァイは今、同じことを考えながら黙りこくっていた。