Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
リヴァイは花壇の前に立ち、花を見つめていた。
ルーナとシンが世話をしてきた花たちだ。
夜で暗くてあまりよく見えないが、懸命に花を咲かせているのは分かった。
一生懸命に生きた証拠を残すように...
シンはこんな深夜にリヴァイがそんなところに一人立っていることに驚きを隠せない表情で立ち止まった。
リヴァイがゆっくりシンに顔を向ける。
まるでここにシンが来るのを予想していたかのような表情でシンを見つめてきた。
「リヴァイ兵長...こんばんは...」
驚いた表情を隠すように笑顔を作って言った。
「お前を待っていた」
あぁ、そうか。自分がルーナさんと話終わるのをわざわざ待ってくれていたんだな...そう思い、シンは申し訳なさそうに口を開いた。
「お待たせしてしまいすみません。もう終わりましたので。ルーナさんなら部屋であなたをお待ちかと思いますよ」
「まだ俺はお前と話し終えてない」
「えっ...」
意味がわからず戸惑うシンを、ジッと見据えるリヴァイ。
相変わらず粗暴な雰囲気の三白眼だ。