Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
「勝手だってわかってる。あれだけシンが彼とのこといろいろ言ってくれてたのに...それでもあなたにすがりついて...そして今度はこんなこと突然言い出して...あなたのこと振り回して傷つけて...私はどうしようもなくわがままで馬鹿だってわかってる...」
「・・・」
沈黙が流れる。
怒るのは当然だ。
これだけシンの感情を弄ぶような真似してきたのだ。
どれだけ傷つけただろう。
ルーナは今日シンにどれだけ怒りをぶつけられ、どれだけ罵られてもよい覚悟をしていた。
「ルーナさん...顔を、あげてください」
ルーナが恐る恐る目を開け、ゆっくりと顔を上げた。
っ…!
そこにはいつもと同じ、ルーナの大好きなシンの笑顔があった。
目をなくし、神様のように天使のように仏のように優しい笑顔が。
この笑顔にどれだけ助けられてきただろう。
シンがいなかったらルーナは確実に闇の中にいたはずだった。
「あなたが 振り回したり傷つけたりしたのは僕ではないですよね」
「・・・え?」
「あなた自身ですよね」
ルーナは目を見開いて目の前のシンを凝視した。
先程から全く変わらない優しい笑みをルーナに向けている。