Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
「俺はお前を愛してた。」
「・・・嘘言わないで...私は娼婦よ」
「嘘じゃねぇよ。その証拠をきちんとお前に最後、あげたいと思う」
そう言うとリヴァイはアリアの肩に手を置き、ゆっくりと引き剥がした。
2人が向き合い、互いの顔がはっきり見える。
リヴァイは真剣な顔をしてまっすぐアリアを見つめて言った。
「お前の弟が目の移植をする時、俺に金を出させてくれ」
「・・・は? 何...言ってるの?ダメよそんなの...」
「約束しただろう?俺は約束は必ず守る男だ。」
"なら俺がもっとお前に会いに来なきゃだな"
"約束よ?"
"あぁ。約束だ"
アリアは以前、弟の目の移植のために稼がなきゃと言った時にリヴァイと交した会話を思い出した。
「俺がお前に感謝しているという証拠と、お前を愛してたという証拠と、約束は守るという証拠を...お前に贈らせてくれ。頼む。」
アリアはギュッと目を閉じ涙を流しながらコクコクと何度も何度もうなづいた。
その後はお互い吹っ切れたようにスッキリとした表情で酒を飲みながら、いつもしてきたような世間話をペラペラと喋った。
するとアリアは思いついたように「今日は聞こうと思ってたことがあったんだったわ」と言い、なぜか女物の服についてあれこれ質問してきたのでリヴァイは面倒くさそうに答えた。
帰り際、2人は清らかな視線を交わして向かい合った。
「人類最強の兵士さん。また会う日まで、お元気で。」
「あぁ。人類最強の女もな。」
「はぁ?!?!」
なにか言い返そうと頬を膨らめたが、リヴァイが手を伸ばしてきたので表情を戻ししっかり握り返す。
握り合った手はゆっくりと離れ、リヴァイはそっと部屋を出ていった。
アリアはその扉を見つめながら微笑むと、
「もう今度こそ、私の手を煩わせないでよね」
と呟いた。