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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第20章 証拠■


「お前は、ルーナが俺とお前の関係に気づいてることも全部見抜いていた。そうだろう?」


「・・・」


「お前はいつだって完璧に他人の感情を読み取って、完璧に他人の行動を予測する・・・自分のことよりもな...」


アリアがゆっくりと、自分を覗き込むリヴァイに視線を移す。
リヴァイは眉を下げ、優しい表情でアリアを見つめていた。



「そんなお前が...自分の私欲だけで行動するとは思えねぇ。そういう"普通の女"とは違ぇんだからな」



アリアはソファーから崩れ落ち、目の前のリヴァイに飛び込んだ。
リヴァイはそれを受け止め、アリアの体を抱き締めた。


「・・・リヴァイのこと愛してたのに...あなたのことを自分のものにしたいって思ってたのに...
あなたも彼女も、お互いが想い合ってるって分かってしまったら...やっぱり私は...そういう2人を...」


リヴァイは自分の肩に大量の涙がこぼれ落ちていくのを感じながら、アリアの頭に手を置き、更に深く抱き寄せた。


「だからお前は良い女なんだ。俺が惚れてたくらいだ。お前は本当に...すげぇ良い女だ...俺には勿体ねぇくらいのな...」


「リヴァイ・・・」

消えそうな掠れた声が耳元にかかる。


愛してたのに……というアリアに、
リヴァイは、それこそが"愛してる"ということそのものだろうと思った。


愛しているから、自分のことよりも相手の幸せを願う。
自分を抑えて相手のために動く。

それこそが、間違いなく本物の愛だ。




「アリア、お前には本当に感謝してる。俺はずっとお前に助けられてきた。感謝してもしきれねぇ...ありがとう。」


アリアの嗚咽の混じった泣き声が、静まり返った部屋に響く。


「私だって助けられてきたわ……」


初めはただの、娼婦と客だった。

その出会いから始まり、
お互いの関係性ももちろんそれ以上でも以下でもなかったはすだ。

しかし、いつからだったろう。

決してそれだけの関係性ではないと
互いに思うようになったのは…。

好きや嫌いでも言い表せない。

いつしかなぜだか2人とも、
お互いを心の拠り所にしていた。

お互いがお互いのことを、
特別な存在として認識していた。

そもそも普通の娼婦と客の間柄だったら、
わざわざこうして別れを言いに来たりはしない。

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