Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
どのくらいそうして睨み合っていただろう。
先に折れたのは意外にもアリアだった。
「いいわ...今回だけは私の負けよ。あなたが私と彼女のどちらを取るか、試したかったの。そしてあなたは彼女を選んだ。これも私の負けね」
フッと笑みを浮かべてアリアが言った。
「・・・いや、違うな。俺とルーナをやり直させるためだったんだろう?」
「ーッ!!」
言葉に詰まったアリアはうつむいた。
握った拳を震わせているのが分かる。
「おい、今度は否定しねぇのか」
「・・・なぜそう思ったのよ」
リヴァイは立ち上がり、一歩二歩と徐々にアリアに近づいた。
リヴァイはしゃがみこみ、目の前に座るアリアの顔を覗き込んで言った。
「お前は...そういう女だからだ」
目を見開いたアリアの目から涙が流れ始めた。
「なによ...それ」
「お前は"普通の女"とは違うってことだ」
「・・・は?」
落ちていく涙が床に染み込んでいく。