Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
「・・・わかってるって...何がだよ...」
「・・・」
「...おい、何か言ってくれ」
長い長い沈黙が流れた。
アリアは俯いたままで顔が見えない。
リヴァイも俯き、床を見つめながら次の言葉を必死に探した。
「あの子と...仲直りできてよかったわね」
とてつもなく長い沈黙を破ったのはアリアだった。
リヴァイが顔を上げるとそこには涙が消えたいつも通りの笑顔のアリアがいる。
「お前・・・やっぱり...全部知ってたのか?」
「えぇ、もちろん。それはもう一番最初っからね。私を誰だと思ってるのよ。あなたはいつ知ったの?」
「・・・昨日だ。ドレスと...絵を見て...」
「ふぅん。すごいじゃない」
アリアは口元にだけ微笑みを浮かべたまま目を細めている。
「お前がそう仕向けたんじゃないのか?...俺に...気付かせるために...」
「・・・違うわ」
「いや、違わない」
強く言い放つリヴァイに、アリアは目を鋭くした。
「私のセリフを真似しないでよ」
「・・・なぜそう仕向けた?」
自分を睨みつけるアリアの顔が徐々に崩れていった。
「分からないわよ、そんなこと」
「いや分かる」
「だから真似しないでよ!!!」
リヴァイとアリアは互いに睨み合った。
ランプの灯りで、お互いの鋭い瞳がチラチラと揺れる。