Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
「あいつは...別に恋人じゃないんだ...ただ...そういう関係なだけだ」
俯いたままリヴァイが静かに沈黙を破った。
「・・・そう...」
「今夜、あいつに会ってくる。もうこれで最後にすると」
「私も...今日...シンにちゃんと伝えようと思う」
「・・・そうか」
俺もあのロン毛とは話がしたい。
あれだけ強気に啖呵切っておいて結局今はこの状況になった。
お前が正しかった。俺が間違っていたとちゃんと謝りたい。
そして礼が言いたい。
「私は今からアリーさんに会ってくる」
「なに?!」
突然何を言い出すんだと言った顔でルーナを見る。
「ドレスをダメにしちゃったから、謝りたいし...ダメかな?」
「いやダメじゃないが...」
「リヴァイのことは言わないよ。ただ私は大切な友人としてこれからも付き合っていきたい。だからリヴァイもアリー...アリアさんには私のことは言わなくていいよ」
ルーナは複雑そうな顔で眉を下げた。
「・・・そうだな...わかった。言う必要はないからな」
言う必要はない。
その通りなのだがなぜだかリヴァイは妙な胸騒ぎがしていた。
あの女はそこらの"普通の女"とは違う...
しかし考えるだけ無駄だと思い思考を遮断した。