Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第20章 証拠■
エルヴィンが気を使って今日は2人を非番にしてくれた。
「ルーナ...身体はもう大丈夫なのか」
ルーナの部屋に着くとリヴァイは心配そうにルーナの顔を覗き込んだ。
「もう大丈夫だよ。リヴァイのおかげ」
そう言って笑うルーナの隣に1枚の絵が見えた。
「・・・これは...」
リヴァイが近づいて見ると、虹のような絵だった。
ドキッと自分の心臓が跳ねたのがわかった。
アリアが言っていた言葉を思い出す。
弟が友達に虹の絵をプレゼントしたのだと。
ドレスのこともそうだが、この虹の絵で、もうアリアの友達がルーナだということは明確になった。
こんな偶然があるのだろうか。リヴァイは少し恐ろしくなった。
「あぁ。それは...ドレスを買った店の友人の弟さんがくれたの」
ルーナはその友人アリーが、リヴァイと関係を持っている女性ということを知っているから複雑な気持ちで顔を背けながら言った。
「・・・俺はそいつを知ってる。アリアだろ」
リヴァイはもう黙ってはいられなくなり言葉に出した。
「え?アリア?し、知ってるって...え?」
ルーナは驚きながらも名前に関しては首を傾げている。
「なるほど。アリアはあいつの偽名か...」
リヴァイはそりゃあそうだよなと言った顔をしながら絵を見つめた。
「・・・私にはアリーって名乗ってたけど...リヴァイの...恋人...なんでしょう?」
リヴァイは驚いて振り向き目を見開きながらルーナを凝視した。
「・・・お前...なぜそんなことを...」
「夜に2人を...見かけたことあったから...。
でもアリーさんは私が二人の関係を知ってるってことは知らないだろうし、私とリヴァイの関係も知らないと...思う...」
「・・・」
沈黙が流れた。
2人は押し黙ったまま複雑な表情を浮かべている。