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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第20章 証拠■


その日はその宿で抱き締め合いながら眠った。

本当に久しぶりの2人だけの夜だった。
2人は安心しきったように1度も目覚めることなくぐっすり眠った。


朝になり、宿の朝食を食べてエルヴィンが寄越した馬車で兵舎へ戻ると、エルヴィンはひたすらルーナに頭を下げた。

「いいって、エルヴィン...私が油断していただけだから...」

「いや、私の不注意だ...君をここまで危険な目に合わせてしまうとは...」

そんなエルヴィンを一瞥すると、険しい顔でリヴァイが言った。
「ホントにその通りだよなぁ。てめぇが雌豚共と戯れて騒いでる間に奴が紛れてたことにも気付けずこのザマだ」

「ちょっとリヴァイ!なんて言い方するの!」

「本当のことじゃねぇか。ルーナお前もこいつに言っておいたほうがいいぞ。もう夜会なんぞには二度と行かねぇってな」

「くくくっ...」

「・・・てめぇ、何笑ってやがる」


エルヴィンは急いで笑みを抑え込んだ。

「いや...お前たちが元通りに戻ってくれて嬉しいよ」


「・・・」

リヴァイとルーナは少し恥ずかしそうに俯いた。


エルヴィンは、2人の仲が突然戻って帰ってきたことに驚いてはいたが、それ以上に本当に安堵していた。
目の前にいる2人は紛れもなくあの頃の「男女」の2人だ。


ずっと思っていた。

いつも自分より前を歩き続けるルーナに、いつか彼女の手を引いて更に前を行く者が現れてくれないかと。

そしてその2人を後ろで支えて歩みを進めていきたいと。

少しでもルーナと、彼女が愛する者が前へ前へと進んで行けるように...

エルヴィンは目を細めて2人を見つめた。
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