Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
しばらくの間そうしていたら、今度こそしっかりお互いの気持ちが重なり合った気がした。
「ルーナ...なにがあったか覚えているか?」
「・・・うん。また助けられちゃったね...」
「助けられてねぇよ...またお前を酷い目に合わせちまった...」
悔しそうに俯くリヴァイ。
「何言ってるの。リヴァイはいつも私を助けに来てくれる。まるで王子様みたいに...」
リヴァイの頬に手を滑らせ、目を細めた。
リヴァイの目にかかっている前髪をそっとずらすと、綺麗な黒く透き通った瞳に自分が映った。
リヴァイはまだ悲しそうな顔をしている。
「なんだか...恥ずかしい。リヴァイの前であんなに吐きまくっちゃって...汚してごめん...」
自嘲気味に笑い、俯くルーナ。
「何言ってる。汚くなんかねぇよ。それに俺が無理矢理吐かせたんだ」
潔癖症のリヴァイからは想像もつかないような行動だ。
「・・・私、シャワー浴びたい」
「あぁ、そうだよな。待ってろ、風呂を溜めてくる」
リヴァイが行ってしまった。
少し離れただけでとてつもない不安感に襲われる。
いてもたってもいられなくなってルーナはゆっくり身体を起こし、ベッドから起き上がった。
よかった...少しは身体が言うこと聞くようになってる。
リヴァイのおかげだ...あのままだったら確実に死んでた...
リヴァイはいつでも私や私の大切な人たちを助けてくれる。
リヴァイ...1人にしないで...
そう心の中で呟きながらよろよろと歩き出し、リヴァイのあとを追った。
「おい、ルーナ!大丈夫なのか?!」
戻ってきたリヴァイは、ふらつきながら歩いているルーナを発見し目を見開いて駆け寄った。
突然ガバッとルーナにしがみつかれる。
「リヴァイ...お願いだから1人にしないで...」
子供のように自分にしがみついたまま離れないルーナをリヴァイは横向きに抱き上げた。
「しねぇよ。風呂に入れてやる。」