Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
ルーナは体にだんだんと感覚が戻りつつあるのを感じてゆっくり目を開けた。
自分の体が何かにギュッと掴まれている感触がする...
目だけをそっと動かすと、リヴァイが自分を抱き締めながら腹の当たりに顔を埋めているのが目に入った。
「・・・リヴァイ?」
リヴァイはハッと顔を上げた。
驚いたように目を見開いていたリヴァイの表情は徐々に優しい安堵の表情に変わっていく。
「ルーナ...」
掠れたような消え入りそうな声で自分の名を呼んでくれた。
久しぶりに聞く、リヴァイの口から出るルーナという名前。
「リヴァイ...リヴァイ...リヴァイ...」
何度も呼ぶルーナの声も聞き取れないほど掠れていた。
「ルーナ…ッ」
今度はハッキリとその名を呼び、
ルーナの顔を撫で衝動的に唇にキスを落とした。
あまりにも久しぶりすぎる感触に、
2人は目を閉じた。
ルーナは震える手を何とか動かし、リヴァイの背中に手を回した。
ゆっくりと唇が離れ、お互いの顔を見つめる。
リヴァイは眉を下げ、今にも泣き出しそうな顔だ。
「私の...名前...もっ...と...呼んで」
なんとか搾り出した言葉はそんなことだった。
「あぁ。...ルーナ.....何度だって...呼ばせてくれ」
そう言ってまたルーナを抱きしめて顔を埋めた。
しばらくそうしたまま静かな時間が流れた。
「体調は……大丈夫か?」
「うん…多分……」
「そうか……まだあまり無理するな
大人しく寝てろ」
ルーナから離れ、体を寝かせようとするリヴァイのその手を、ルーナは掴んだ。
ピクッと一瞬リヴァイが反応したが、そっとルーナの手を握り返す。
「もう...これ以上...離れていたく...ないよ...」
ルーナが眉を寄せ目をぎゅっと瞑りながら言った。
「私はリヴァイと…っ…離れているのが辛い…」
泣き出しそうなその言葉に、リヴァイの目が見開かれる。
「……俺もだ。」
そんなこと……っ
俺だってずっとずっと…どんなに辛かったか…
お前もそう感じてくれていたのか…?
「…俺はずっとお前を愛してる」
そう言ってゆっくりとその身体を包み込むと、
ルーナが息を飲むのがわかった。
「もう離さない...絶対に。次こそは必ずお前を守る」
抱きしめる腕に力を込めた。