Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
リヴァイはふつふつと体中の奥底から憎悪が沸いてきたのが分かった。
全部吐き出させたい!!
頼むから全部...全部吐き出してくれ!!
「ルーナ、大丈夫だ。俺だ」
そう言ってルーナの上半身を起こすと、また自身の口に水を含みルーナの口に流し込んだ。
時々嫌がるように顔を背けようとするが、申し訳ないと思いながらも無理矢理頭を掴み、唇を押し付け、口を押し開け、何度も何度も水を口移しした。
注ぎ込まれるそれをルーナが少しずつ飲み込んでいく。
「そうだ....あと少しだ」
コップ何杯分か飲み干したところで、ルーナの背中をさすった。
苦しそうにするルーナをリヴァイは顔を歪めて悔しそうに見る。
「グホッ...んっ...」
すかさずルーナの元にバケツを持っていくと、口から何度かに分け液体を吐き出した。
「もっとだ、ルーナ」
そう言ってリヴァイはルーナの体を支え、腹に手を置くと、胃のあたりをゆっくり押した。
「グホォッッ...」
すると一気に大量の液体がルーナの口から出てきてくれた。
「すまない、ルーナ...もう少しだ」
今度は指を当て強めに胃を押すと、また何度か勢いよく噴射した。
リヴァイの手や腕、顔にもかかるが、そんなことは気にもとめずただルーナの表情を顔を歪めて見つめた。
背中をさすり続けると、少しずつルーナの鼓動がゆっくりになっていくのが分かる。
顔の赤みが少しだけ戻っていくような気もした。
リヴァイはバケツを片づけ、飛び散った箇所やルーナの口元を丁寧に拭き取り、ベッドへ寝かせた。