Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第4章 噂
彼らとはリヴァイたち3人のことで間違いないだろうと思い、ルーナも真面目な顔に戻る。
「これといって特に。いつも通りだよ。座学も実技も一通りクリアしてるし、問題は無いかな。あと、イザベルの手荷物の中にも怪しいものもない。もともと荷物少ないしね。リヴァイとファーランの点検はミケがこっそりやっているんでしょう?」
「あぁ。そちらにもこれといって今のところ何も無い。ナイフ類以外はな。...それより...」
意味深に顎の前で手を組むエルヴィンがルーナを見つめた。
「リヴァイとはどういう関係なんだ?」
ドクンッ
いきなりそんなことを聞かれるとは思っていなかったルーナは、危うく持っていたカップを落としそうになった。
「えぇ?エルヴィンもそんなこと聞くの?なんの関係でもないよ。というか逆に私が聞きたいよ。上官と部下っていうのも変だし、先生と生徒?っていうのも違う気がするし...そもそもリヴァイとは同い歳だし」
「分かった。いいさ、別にそんなことは。ただ、一言言っておきたいことがあるだけだ。」
ルーナが言い終わる前にエルヴィンが目を細めて薄ら笑いながら言った。
しかし次の言葉には真剣な眼差しと共に発せられた。
「ルーナ、溺れるなよ。」
「は?」
「それは君自身の命も危険にさらすことになる」
「...わかってる。エルヴィン。知ってるでしょ。私は今まで生きてきて、1度だって後悔したことなんて、ない。」
ルーナも真剣な眼差しで青い瞳を見つめ返した。
「...ならいい。再三言ってきているが、君は優秀な駒なんだ。使えなくなっては困る。だから私は誰よりも、君の身を案じているだけだ。」
「ふふ...相変わらず言い方悪いなぁ。駒...ね。まぁそうだけど。」
と言いながらエルヴィンの机に寄りかかり窓の外を見る。