Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第4章 噂
「はい。エルヴィン。少しは休んで」
作業が一段落ついたところで、ルーナはエルヴィンにカップを差し出し、自分もソファーに腰掛け紅茶を啜った。
「ん、あぁ...ありがとう。」
と言いながらも、尚もまだ書類を片手に文字を眺めるエルヴィン。
そのままカップを手に取りズズっと音を鳴らして啜った。
「んぐっ...?!...ぶ...はぁぁ...!」
突然エルヴィンが書類とカップを置き、口に手を当て変な音を立てながらゴクリと飲み込んだ。
「え?なに?!どうしたの?!」
急いでルーナもカップを置き、エルヴィンを見た。
「お、おい...これは...紅茶か?...いつもコーヒーだからついコーヒーだとばかり思って飲んでしまったぞ」
あっ!しまった!
やってしまった...!
ルーナは最近夜の掃除休憩中に、紅茶好きのリヴァイにいろいろな紅茶をいれて感想を聞くという習慣をつけてしまっていた。
紅茶を飲む時のリヴァイの顔が少し嬉しそうだから、それが見たくて。
「ごっごめん!エルヴィン!間違えたよ入れ直す!」
「いや、いい。紅茶もたまには悪くないだろう」
そう言ってまた口をつけ、ふぅーと息を吐くと、真面目な顔をしたエルヴィンがこちらに目を向けた。
「ところでルーナ。最近彼らとはどうだ?」