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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第19章 弱点■


遠くから声が聞こえる気がした。
徐々にその声が近くなってくる。

「ルーナさーん?ルーナさーん?」

頭の中で徐々に大きくなるその声に意識が引き戻されるようにブワッと現実に戻る。

目を開けるとモリスが馬乗りになり自分を見下ろしていた。

「あぁ。よかった。やっと気づいた!何度も呼んでたんですよ?ちょっとこの薬強すぎるのかなぁ」


急いで起き上がろうとするも体がピクリともしない。
状況把握をしようと思考を巡らせる。
今わかることは、自分がドレスを着たままベッドに寝かされていることと両手首が頭の上で繋がれていること、そしてモリスが馬乗りになって楽しそうな笑みを浮かべていることだけだった。

恐ろしさで声も出せないでいると、モリスが気付いたように言った。

「あぁ。この手錠とりましょうか?今のあなたは薬が効いているからどっちみち身体は動かせない。でも薬がいつまで効いているのかは個人差があって僕もよく分からないから、もし回復したとしても体を動かさないと約束してくれるなら外します」

「・・・約束する」

やっとそれだけ言葉にできた。

「分かりました。僕、拘束の趣味ってないんですよねぇ〜。逆に所有感がなくてどうもそそられない」

ケラケラ笑いながらモリスは手錠を外した。

・・・本当に動かない!

手錠が外されてもルーナの両手は頭上のままだ。

「ここは...どこなの...」

「あぁ。ここは夜会していた屋敷ではないですよ。だから安心してください。僕達2人きりです」

モリスは舌なめずりしながら不敵な笑みを浮かべた。

どうしよう・・・
誰もいないしどこかも分からないなんて...
助けが呼べない!
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