Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
「リヴァイさんっ!手紙のお返事がないから心配していたのよ?」
毎度おなじみの、同じようなセリフを吐きながら何人もの貴婦人が声をかけてきた。
リヴァイは適当に返事をし適当にあしらい適当に酒を飲んだ。
エルヴィンはというとしっかり愛想を振り撒き集まる雌共に媚びを売っている。
そしてチラリと横目を向け眉を吊り上げ「ちゃんとしろ」とでも言いたいような表情を送ってくる。
チッ、クソ野郎が。
もうこれは無理矢理にでも酔いを回すしかない。
リヴァイは仏頂面のまま酒を飲む手を早めた。
それに気づいた貴婦人たちがキャッキャと騒ぎ立てながら、この酒この酒と次々に勧めてくるものだから片っ端から喉に流し込んでいく。
これでこいつらと話をしなくても済む...そう思いながら。
そういや、ルーナはどこだ??
酒を飲み続けながら視線を走らせる。
ルーナは 集ってくる貴族の豚共に随分と慣れた様子で愛想を振り撒いている...
ドレスから大きく覗く白い背中が美しく光り、艶かしいうなじが見える。
美しく伸びる細い腕と鎖骨の筋をドレスの濃い紫色が強調している。
ウエストの黄色いラインはルーナの細いクビレを存分に引き出している。
初めて見るドレス姿のルーナは本当に美しかった。
触れたい。
そのドレス姿のまま抱き潰したい。
しかし今のリヴァイはもちろん面白くない。
気分は最悪だ。
そんな笑顔をそんな奴らに見せまくっているルーナをもう見たくないと言わんばかりにリヴァイは酒を飲み続けた。
早く時間が過ぎてくれ...
と時計をひたすら見つめながら。