Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
リヴァイは目を見開いたまま固まってしまった。
目の前にいるルーナが美しすぎたからというのももちろんあったが、それ以上に驚くべき理由があった。
胸元にスパンコールがあしらわれたパープルのドレス。背中が大きめに開いていてウエストにイエローのラインが入っている。
"絶対大切な人の前で着てねって言っといたわ"
アリアが言っていた言葉を思い出す。
目の前にあるのは、あの時リヴァイが頭の中で想像したドレスそのものだった。
「な、いいもの見せてやると言ったろう?」
リヴァイが見惚れていると思っているだろうエルヴィンに肩をポンと叩かれ、一気に正気に戻ったリヴァイは急いで視線を逸らす。
やはり...やはりだ...
アリアがいつも仲良くしているというお友達というのはやはりルーナのことだったのだ。
その衝撃の事実にリヴァイは夜会に着いてすらいないのに目がチカチカとして頭痛を起こしそうになっていた。
「見慣れないドレスだなぁルーナ。とても似合っている」
馬車の中でエルヴィンが話し出す。
「そうでしょう?友人の店で買ったものなんだけど今日初めて着たの」
嬉しそうに言うルーナ。
大切な奴の前で着ろよ...
リヴァイは腕と足を組み呆然と外を眺めながら心の中で呟いた。