Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
リヴァイは本当にエレンを連れて戻ってきてくれた。
リヴァイ班の4人の死体を前に、ルーナが呆然と蹲っていると、リヴァイが近寄ってきて静かに隣にしゃがんだ。
声すら出せず、震えるルーナを横目に、リヴァイは班員たちのエンブレムを次々と切り取っていった。
「うっ...」
リヴァイが立ち上がる時に小さく呻き声がして、ルーナは驚いてリヴァイを見た。
「足・・・怪我してるの?」
「...たいしたことない」
普段から傷一つ付けないリヴァイが負傷していると分かってルーナは驚いた。
ルーナとの約束を守るために必死にエレンを連れ戻してくれたのだろう。
背を向けて歩いていってしまうリヴァイの小さな背中を見つめながら顔を歪めた。
やはりいつもと歩き方が違う。
私はいつもあなたを見てるから...わかるんだよ...
そして大好きな大切な班員を失って...本当は私よりも傷ついているということも...