Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
「臭うぞ!エルヴィン来る!全方向から!巨人が!」
ミケの叫びと共にたくさんの巨人が近づいてきた。
「リヴァイ兵長!!!」
とっさにルーナが叫ぶと、リヴァイは次々と巨人を刻んで行く。
「全員戦闘開始!女型の巨人を死守せよ!」
ルーナも含め全員巨人のうなじめがけて攻撃するが、次々と集まってくる巨人の群れであまりにもキリがない。
どうして?!新兵たちやナナバの班が侵入を阻止していたはずなのに!
「全員一時退避!!」
エルヴィンの声に皆が動きをとめた。
女型が多数の巨人によって食われていくのを見ながら皆が悔しそうに歯を食いしばった。
「おいエルヴィン!何って面だ てめぇそりゃあ...」
リヴァイは息を荒らげながら言った。
「敵には全てを捨て去る覚悟があったということだ。まさか自分ごと巨人に食わせて情報を抹消してしまうとはな...
総員撤退!!巨人達が女型に集中している内に馬に移れ!荷馬車は全てここに置いていく!
巨大樹の森西方向に集結し陣形を再展開!カラネス区へ帰還せよ!」
「そんな・・・」
ルーナが呟くと、リヴァイが自分の班を呼んでくると言い、エルヴィンがなぜかガスと刃の補充を命じた。
そうだ...!
リヴァイ班の皆が心配だ...!
そしてエレンも...!
「私も行かせて!エルヴィン!」
エルヴィンは一瞬躊躇ったがルーナの真剣な表情に意を決したように耳元でコソッと言った。
「女型は恐らくまだ生きている」
「え?!」
「まだ奴を仕留めるのは無理だ。見つけたら自分の命を最優先しろ」
そう言い残しルーナから離れた。